JR西日本では国鉄時代に製造された車両に体質改善工事と称したリニューアル改造を行っています。この内103系・113系・115系には40Nと30Nの2種類があります。40Nは製造後40年の使用を目指して徹底した改造が行われました。
しかしその後新車の投入ペースが早まったことで2002年から一部を簡略化した30Nに移行しました。
では40Nと30Nはどこが違うのか113系で見てみましょう。
まず共通点としては外観の塗装がベージュ系になった事・内装が223系風になり、ボックスシートから転換クロスシートになったこと(但し、223系などと異なり補助座席は未設置)車両によっては方向幕のLED化等があります。
そして40N車は屋根の張上化・窓の交換・屋根上通風器の撤去・雨樋の形状変更・一部外板、機器のステンレス化・荷棚のパイプ化・ドアエンジンの更新等が施され、ドアの開閉音は221系とほぼ同一になりました。
一方30N車は雨樋の形状変更や窓の交換などが省かれており、ドアエンジンも従来のままです。
ちなみに閑散地区では115系と同様に外観は塗装のみ変更され室内はボックスシートのままの車両もあります。
ちなみに103系の場合は内装が207系風に改装されています。
ちなみに体質改善車の色は113系・115系共に窓周りが茶色で茶色の下に細い青帯があって周りがベージュですが、広島地区は周りが白色になっていて車体裾にベージュのラインが追加されています。